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大阪油化工業(4124)が10月5日、JASDAQに新規上場(IPO)する。
化学物質のわずかな沸点の差を利用して混合物から目的とする物質を分離・精製する「精製蒸留」の専業会社。精製蒸留といえば石油からガソリンを抽出する際に使われる技術として知られるが、医薬品や化粧品、最近ではスマートフォンや自動車など向け電子材料の精度向上にも欠かせない技術となっている。
専業ゆえの「対応能力」「技術力」の高さが強み。過去には素材加工の一貫として行われることの多かった精製蒸留を、独自設計した複数種類の装置を備えて請け負うこととし、結果、100ミリリットルという基礎研究向けなどの少量案件から、1万リットルとの大規模案件まで対応可能な体制を整えた。利用者を幅広く募ることで、基礎研究を終えて顧客企業のビジネスが軌道に乗った場合には、そのまま受託業務がスケールアップするという流れをイメージしている。
加えて蒸留の目的物の「純度」と「回収率」を上げることで、顧客の最終製品の価値向上を支援する。例えば2000年ころ急速に広まったCD-ROMについて、同社は材料となる溶剤の新たな蒸留方法を開発し、書き込みエラーの発生率を飛躍的に低下させた実績を持つ。
1962年の創業以降1,000品目以上の精製蒸留を手掛けてきた同社。そのノウハウを生かして最近は受託のみならず、顧客企業がプラントを持ち、その後に運用していくために欠かせない装置販売とメンテナンスサービスも始めている。
[本紙9月11日付2面]
大阪油化工業(4124)が10月5日、JASDAQに新規上場(IPO)する。
化学物質のわずかな沸点の差を利用して混合物から目的とする物質を分離・精製する「精製蒸留」の専業会社。精製蒸留といえば石油からガソリンを抽出する際に使われる技術として知られるが、医薬品や化粧品、最近ではスマートフォンや自動車など向け電子材料の精度向上にも欠かせない技術となっている。
専業ゆえの「対応能力」「技術力」の高さが強み。過去には素材加工の一貫として行われることの多かった精製蒸留を、独自設計した複数種類の装置を備えて請け負うこととし、結果、100ミリリットルという基礎研究向けなどの少量案件から、1万リットルとの大規模案件まで対応可能な体制を整えた。利用者を幅広く募ることで、基礎研究を終えて顧客企業のビジネスが軌道に乗った場合には、そのまま受託業務がスケールアップするという流れをイメージしている。
加えて蒸留の目的物の「純度」と「回収率」を上げることで、顧客の最終製品の価値向上を支援する。例えば2000年ころ急速に広まったCD-ROMについて、同社は材料となる溶剤の新たな蒸留方法を開発し、書き込みエラーの発生率を飛躍的に低下させた実績を持つ。
1962年の創業以降1,000品目以上の精製蒸留を手掛けてきた同社。そのノウハウを生かして最近は受託のみならず、顧客企業がプラントを持ち、その後に運用していくために欠かせない装置販売とメンテナンスサービスも始めている。
事業内容 | 各種素材の精密蒸留精製 |
---|---|
本社 | 大阪府枚方市春日西町2-27-33 |
代表者 | 堀田哲平 |
設立 | 1962年2月27日 |
上場前資本金 | 3,345万円 |
発行済株式数(上場時) | 939,170株(上場時) |
筆頭株主 | 堀田哲平(上場前68.92%) |
公募株式数 | 270,000株 |
売出株式数 | 260,000株(オーバーアロットメント79,500株) |
初値 | 3,100円(66.6%高) |
公開価格 | 1,860円(9/26) |
ブックビル仮条件 | 1,830円~1,860円(9/15) |
ブックビル期間 | 9月19日〜25日 |
引受証券 | 野村(主幹事)、大和、SMBC日興、SBI |
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
---|---|---|---|---|
2015/9 | 1,048百万円 | 133百万円 | 132.45円 | 17円 |
2016/9 | 1,043百万円 | 219百万円 | 250.93円 | 35円 |
2017/9(予想) | 1,134百万円 | 211百万円 | 211.71円 | 35円 |
[本紙9月11日付2面]