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IPO2017年9月27日

☆新規上場紹介 シルバーライフ 高齢者向け配食サービス店舗数業界1位

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シルバーライフ(9262)が10月25日、マザーズに新規上場する。

一人暮らしや要介護の高齢者の間で、自ら調理することや買い物に行くことが困難といった理由で、手間を掛けずに毎日の食事を用意したいというニーズが生じている。同社はこうしたニーズに応えるため、高齢者向け配食サービスの仕組みを構築し運営している。

具体的には、「まごころ弁当」と「配食のふれ愛」という2ブランドで、高齢者向け配食店舗をフランチャイズ(FC)方式で展開。FC加盟店に経営指導するとともに、弁当に入れる調理済み食材を販売している。調理済み食材は群馬県に構える自社工場で製造されたものと、仕入先工場で製造されたものがある。

FC加盟店は配食スケジュールに合わせて炊飯するとともに、食材を容器に盛り付け、利用者の自宅に直接配達し、弁当代金を回収する。弁当は飲み込む力が弱い、摂取カロリーの制限があるなどさまざまな状況に対応できるよう、普通食のほか、カロリー調整食、低たんぱく食、やわらか食といったラインアップを用意している。

FC加盟店は年々増加し、2017年7月末現在で「まごころ弁当」367店、「配食のふれ愛」196店の合計563店。高齢者向け配食サービスFC店舗数で業界1位となっている。

また、食材はFC加盟店にとどまらず、老人ホーム、通所介護施設など高齢者施設にも販売。各工場から出荷された食材は、発注元の高齢者施設に近いFC加盟店が配送する。この食材代金は高齢者施設から同社に支払われ、同社はFC加盟店へ配送委託料を払う。このほか、ほかの弁当配食事業者への冷凍弁当のOEM(相手先ブランドによる生産)販売も行っている。

販売ルート別売り上げ構成比は、FC加盟店が82%、高齢者施設11%、OEM6%(2016年7月期実績)。上場に伴う公募増資で得た資金は、冷凍冷蔵倉庫兼物流センター、社員寮、第2食品製造工場の建設資金に充てる方針。

概 要
事業内容高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部の運営、フランチャイズ加盟店などへの調理済み食材の販売
本社東京都新宿区西新宿4-32-4
代表者清水貴久
設立2007年10月
上場前資本金1,049万5,000円
発行済株式数(上場時)2,506,000株(上場時)
筆頭株主清水貴久(上場前46.44%)
公募株式数500,000株
売出株式数150,000株(オーバーアロットメント97,500株)
初値4,630円(85.2%高)
公開価格2,500円(10月17日)
ブックビル仮条件2,300円~2,500円(10月5日)
ブックビル期間10月10日~16日
引受証券みずほ(主幹事)、SMBC日興、SBI、いちよし、岡三、岩井コスモ、丸三
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/74,151百万円434百万円150.18円-円
2017/7(見込み)5,245百万円539百万円188.35円-円
2018/7(予想)6,184百万円590百万円160.91円-円


[本紙9月28日付2面]

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