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IPO2017年11月10日

☆新規上場紹介 SGホールディングス 佐川急便を擁する純粋持ち株会社

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佐川急便を中核子会社に持つSGホールディングス(9143)が12月13日、東証1部に新規上場する。

同社グループは純粋持ち株会社のSGホールディングス、連結子会社102社、持ち分法適用の関連会社9社で構成され、「デリバリー事業」「ロジスティクス事業」「不動産事業」を営む。事業推進の原動力となるセールスドライバーは約1万9,000人。

主力はデリバリー事業で、営業収益の8割を占める。取り扱い個数は12億7,600万個(2017年3月期実績)。参考までに、国交省の調べによると平成28年度の宅配便(トラック)取り扱いシェアは、佐川急便が30.6%でヤマト運輸(46.9%)に次いで2位。宅配便(航空等利用運送事業)では、佐川急便が19.4%でトップシェアとなっている。

ロジスティクス事業では顧客の物流業務を一括受託する3PL、日本発着の国際輸送、アジアなど海外における企業物流サービスを行い、不動産事業では物流施設を中心とした不動産の開発、賃貸、管理を行う。

同社は宅配依存からの脱却を指向し、2017年3月期から25年3月期までの長期経営計画で目指す姿を「アジアを代表する総合物流企業グループ」と定めた。その第1段階として19年3月期に連結営業収益9,800億円、連結営業利益565億円を目指す方針。

なお、16年3月に資本・業務提携契約を締結した日立物流(9086)と、最短で19年4月以降の経営統合の可能性について協議・検討することにしている。業界3位のSGと業界4位の日立物流の合計売り上げは1兆5,000億円で、これはヤマトHDを上回り、首位の日本通運に続く規模感。

概 要
事業内容一般貨物自動車運送事業などを行うグループ会社の経営管理、それに付帯する業務
本社京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地
代表者町田公志
設立2006年3月
上場前資本金118億8,290万5,000円
発行済株式数(上場時)320,197,200株(上場時)
筆頭株主SGホールディングスグループ従業員持株会(上場前27.03%)
公募株式数なし
売出株式数71,582,900株(内訳は国内47,950,300株、海外23,632,600株)(オーバーアロットメント7,192,500株)
初値1,900円(17.2%高)
公開価格1,620円(12月4日)
ブックビル仮条件1,540円~1,620円(11月24日)
ブックビル期間11月27日~12月1日
引受証券大和および三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、SMBC日興、みずほ、野村
 
業績推移
営業収益経常利益1株利益配当
2016/3943,303百万円52,572百万円106.8円―円
2017/3930,305百万円51,208百万円76.68円―円
2018/3(予想)1,000,000百万円60,000百万円66.80円―円

[本紙11月13日付2面]

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